MENU
  • トップページ
  • FinLaboとは
  • 監修者プロフィール
  • AIエージェント100万円投資チャレンジ
  • お問い合わせ
  • 運営事業者
  • プライバシーポリシー
税理士・公認会計士・FP1級が監修する、税金とお金の総合メディア
FinLabo
  • トップページ
  • FinLaboとは
  • 監修者プロフィール
  • AIエージェント100万円投資チャレンジ
  • お問い合わせ
FinLabo
  • トップページ
  • FinLaboとは
  • 監修者プロフィール
  • AIエージェント100万円投資チャレンジ
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 税務・確定申告
  3. 中小企業退職金共済(中退共)2026|法人・個人事業主の加入メリットと税務上の扱い

中小企業退職金共済(中退共)2026|法人・個人事業主の加入メリットと税務上の扱い

2026 7/25
税務・確定申告
2026年7月2日2026年7月25日

「退職金制度、中小企業でも整備できるの?」——そんな疑問を持つ経営者・法人オーナーは少なくありません。大企業なら厚生年金基金や確定給付企業年金が一般的ですが、中小企業向けに国が運営する制度として「中小企業退職金共済(中退共)」があります。掛金が全額損金になる税務上のメリットと、加入の実務を整理します。

葵

葵

中退共って個人事業主でも入れるの?という質問、よく聞きます。結論から言うと、加入できるのは法人だけ。個人事業主は対象外という点が最初のポイントです。
目次

中退共の基本:仕組みと加入条件

#屋内, アジア人, エグゼクティブの無料の写真素材
Photo by MART PRODUCTION on Pexels

中小企業退職金共済(中退共)は、独立行政法人「勤労者退職金共済機構」が運営する国の退職金共済制度です。1959年に設立され、中小企業が従業員に退職金を積み立てるための枠組みとして広く活用されています。加入している企業の事業主が毎月掛金を支払い、従業員が退職した際に機構から直接退職金が支払われる仕組みです。

企業にとっては「退職金を社内で管理しなくてよい」「掛金が損金になる」という2つの実務上のメリットがあります。

対象:常用従業員300人以下または資本金3億円以下の法人

加入できる法人の規模要件は、業種によって異なります。

業種常用従業員数資本金・出資金
一般業種(製造業・建設業など)300人以下3億円以下
卸売業100人以下1億円以下
サービス業100人以下5,000万円以下
小売業50人以下5,000万円以下

いずれかの要件を満たせば加入可能。多くの中小法人が対象に入ります。なお、同族会社の役員(使用人兼務役員を除く)は「従業員」とみなされないため、加入対象外です。

個人事業主は加入不可・加入できるのは法人のみ

中退共に加入できるのは「法人」に限られます。個人事業主は、いくら規模が小さくても対象外。「法人成り」して初めて加入の選択肢が生まれます。

個人事業主が退職金の準備をしたい場合、選択肢は小規模企業共済(最大月7万円・掛金全額所得控除)やiDeCoになります。制度の使い分けは後述の比較表で整理します。

中退共の税務上のメリット

法人が中退共に加入する最大のメリットは、支払った掛金がその期の損金として認められることです。退職金の引当金を社内で積み立てる場合と異なり、外部の機構に支払った時点で費用計上できます。

掛金が全額損金算入される仕組み

法人税法上、中退共への掛金は「支出した事業年度の損金」として処理します。引当金や積立金の形ではなく、支払った年度に全額が費用になる点が重要です。

会計処理のイメージは次の通り。

処理内容借方貸方
掛金支払時退職給付費用 ××円普通預金 ××円

将来の退職金支払いは機構が直接行うため、法人の帳簿に退職給付引当金を積む必要がありません。財務諸表の見た目もシンプルになります。

掛金月額1,000円〜3万円別の節税効果試算

掛金は従業員1人ひとりに設定します。月額は5,000円・1万円・1万5,000円・2万円・3万円など複数の選択肢から選べます(最低1,000円〜最高3万円)。

以下は、従業員5名・法人実効税率30%(中小法人の実効税率の目安)のケースで、掛金月額ごとの年間節税効果を試算したものです。

掛金月額(1名)年間掛金(5名合計)年間節税額(税率30%)年間節税額(税率25%)
5,000円300,000円90,000円75,000円
10,000円600,000円180,000円150,000円
15,000円900,000円270,000円225,000円
20,000円1,200,000円360,000円300,000円
30,000円1,800,000円540,000円450,000円

月額1万円×5名でも年間18万円の節税。従業員の退職金を積み立てながら、法人税を圧縮できるのが中退共の実質的なメリットです。

新規加入の場合、加入後4か月目から1年間は国から掛金の1/2(上限5,000円/月)が助成されます。初年度はさらにコストが下がる計算です。

中退共 vs iDeCo(企業型DC)vs 小規模企業共済の比較

彼のラップトップでテーブルに座っている間電話で話している青いスーツのジャケット、縞模様のシャツ、眼鏡の男の写真
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels

法人オーナーが退職金・節税の制度を検討するとき、中退共以外の選択肢も候補に上がります。制度ごとの特性を整理しておきましょう。

制度ごとの対象者・上限・税務扱いの一覧

制度対象者掛金上限税務上の扱い受取時の課税
中退共法人の従業員(役員除く)月3万円/人法人の損金(全額)退職所得(従業員に課税)
企業型DC法人の従業員・役員月5.5万円/人(他年金なし)法人の損金(全額)退職所得 or 雑所得(従業員に課税)
小規模企業共済個人事業主・役員月7万円個人の所得控除(全額)退職所得 or 一時所得
iDeCo(個人型)個人(就業形態不問)月2.3万円(会社員)等個人の所得控除(全額)退職所得 or 雑所得

中退共と小規模企業共済は「どちらか一方だけ」ではなく、役割が異なります。中退共は「従業員のための退職金制度」、小規模企業共済は「経営者自身の退職金準備」。法人の場合は両方を並行して活用できます。

中退共との組み合わせ活用パターン

法人オーナーが使える節税・退職金対策の組み合わせ例を示します。

  • パターンA:中退共+小規模企業共済:従業員の退職金は中退共、自分の退職金は小規模企業共済で積む。法人と個人の両面から節税が可能。社員数が少なく役員自身の老後資金も重要なフェーズに向く
  • パターンB:中退共+企業型DC:中退共で基本の退職金を積みつつ、企業型DCで従業員の資産形成支援も行う。ただし同一の掛金を両方に入れることはできないため、制度の設計は専門家と確認が必要
  • パターンC:中退共のみ(スモール法人向け):社員が数名規模でまず退職金制度を整えたい場合はシンプルに中退共のみから始める。加入手続きが簡便で管理コストが低い
ひより

ひより

「中退共と小規模企業共済、どっちがいいですか?」という質問が多いんだけど、これ対象が違うから比較じゃなくて両方やるのが正解のことが多い。法人設立したての経営者さんにはまず小規模企業共済を先に勧めることが多いです。

加入手続きと注意点

中退共は国の制度ですが、窓口は金融機関(銀行・信用金庫)や商工会議所が担当しています。手続き自体は比較的シンプルですが、注意すべき点もあります。

加入申込みから掛金納付までの流れ

  1. 申込書類の入手:取扱金融機関(銀行・信金・商工会議所等)の窓口で「特定退職金共済契約申込書」を受け取る
  2. 掛金月額の決定:従業員ごとに月額を設定(1,000円〜30,000円の範囲で16段階)
  3. 申込書の提出:取扱機関に申込書・従業員名簿等を提出
  4. 審査・契約成立:通常1〜2週間程度で機構から「共済手帳」が発行される
  5. 掛金の毎月引落し:翌月から指定口座より自動引落し(納付は機構が管理)

新規加入時には国の助成があります。加入後4か月目から1年間、掛金の1/2(上限5,000円/月)が助成される制度です。また、中小企業新興公社等の助成制度が上乗せされる自治体もあります。

途中解約・従業員退職時の退職金支払いの仕組み

中退共の退職金は、機構から従業員本人に直接支払われます。企業が一度預かって渡す形ではない点が重要なポイントです。

退職金の受取条件と注意事項

  • 加入期間が1年未満だと退職金はゼロ(返金なし)
  • 加入期間1年以上3年6か月未満だと、掛金総額より少ない額しか受け取れない
  • 3年7か月以上の加入で、掛金相当額以上が支給される
  • 加入期間が長いほど受取総額が増える設計(一定の運用利率が付与される)

途中解約(解除)について

中退共は原則として事業主からの「解約」はできません。ただし、下記の場合には機構への申し出で解除が認められる場合があります。

  • 法人が解散・廃業する場合
  • 従業員規模が中小企業の基準を超えた場合(卒業制度)
  • 企業型DCへの移換(ポータビリティの活用)

解除になった場合でも積み立てた掛金は全額が従業員に帰属するため、法人側に返金されません。この仕組みは「従業員の権利保護」として設計されていますが、経営者視点では「一度始めたら抜けにくい制度」ともいえます。掛金設定は余裕をもった金額から始めるのが実務上の定石。

まとめ:従業員の退職金整備+節税の両立を目指すなら有力な選択肢

現代的なオフィス環境で書類を分析する若い男性。
Photo by Vitaly Gariev on Pexels

中退共は「退職金制度を作りたい」「掛金を損金にして法人税を下げたい」という法人オーナーの2つのニーズを同時に満たせる制度です。

一方で、個人事業主は対象外・役員は原則加入不可・1年未満は退職金ゼロという制約もあります。加入前に従業員構成や事業の継続見通しを確認したうえで、掛金月額を設計するのが現実的なアプローチです。

小規模企業共済やiDeCoと組み合わせることで、経営者自身の退職金準備と従業員の処遇改善を同時に進められます。まずは取引金融機関や商工会議所の窓口で資料を取り寄せてみてください。

ひより

ひより

法人化したばかりの経営者さんには「まず小規模企業共済で自分の退職金を確保、次のステップで中退共を従業員に」という順番を勧めることが多いです。掛金は余裕ある金額から始めて、増額申請で上げていくのが安全。

最新の税務・FP・投資情報はSNSでも発信しています。

X:@FinLabo_jp(毎日の小ネタ)
Instagram:@finlabo_jp(図解で3分・平日2本)

※ 本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度・税制は変更される可能性があります。個別の節税効果は法人税率・所得状況・従業員構成によって異なるため、実際の加入判断は税理士・社会保険労務士等の専門家にご確認のうえ行ってください。

📚 あわせて読みたい関連記事

  • セルフメディケーション税制2026|医療費控除との使い分けを整理
  • 教育訓練給付金2026|一般・特定一般・専門実践の使い分けと最大80%給付
  • 特定親族特別控除2026|大学生の子が年収150万円まで働ける新制度、63万円控除の申告手順を税理士&FPが整理
監修:FinLabo公認会計士・税理士事務所(公認会計士・税理士・FP1級資格者在籍)
税務・資産運用・ライフプランの実務を担い、FinLaboの全記事を監修。
税務・確定申告
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 新NISAほったらかし投資の落とし穴2026|定期見直しのタイミングと銘柄整理の考え方
  • 住宅ローン繰上返済vs投資2026|手取りから考える3択の優先順位を税理士&FPが試算

この記事を書いた人

FinLabo編集部のアバター FinLabo編集部

FinLaboは税理士・FP事務所が運営する、税務・FP・投資メディアです。むずかしいお金の話を、やさしく翻訳してお届けします。365毎日更新継続中! 皆様の生活を豊かにすることに貢献できるよう頑張ります!

関連記事

  • セルフメディケーション税制2026|医療費控除との使い分けを整理
    2026年7月23日
  • 教育訓練給付金2026|一般・特定一般・専門実践の使い分けと最大80%給付
    2026年7月19日
  • 特定親族特別控除2026|大学生の子が年収150万円まで働ける新制度、63万円控除の申告手順を税理士&FPが整理
    2026年7月15日
  • 予定納税2026|6月通知書の減額申請・振替納税・分割払いを税理士&FPが整理
    2026年7月11日
  • 年末調整の先読み2026|今から準備する控除・証明書・扶養変更の確認ポイント
    2026年7月8日
  • 確定申告の準備は7月から2026|領収書・医療費・副業収支の記録フォーマットとツール比較
    2026年7月5日
  • フリーランス経費の按分計算2026|自宅家賃・通信費・車両費の線引きを税理士が解説
    2026年6月30日
  • インボイス制度2年目2026|免税事業者のままでいいか、課税転換の判断基準を税理士が解説
    2026年6月27日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

  • トップページ
  • FinLaboとは
  • 監修者プロフィール
  • AIエージェント100万円投資チャレンジ
  • お問い合わせ
  • 運営事業者
  • プライバシーポリシー

© 2026 FinLabo| 監修:FinLabo公認会計士・税理士事務所(公認会計士・税理士・FP1級資格者在籍)

目次