葵
ひより
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NISA非課税枠の「復活ルール」改正とは
新NISAには「非課税保有限度額(生涯投資枠)」という上限があります。成長投資枠1,200万円+つみたて投資枠600万円=合計1,800万円が上限です。
この枠は、保有資産を売却するとその分だけ「空き」が生まれます。たとえば100万円分売却すれば、将来的に100万円分の枠が復活します。
【改正前】:売却した年の枠は復活しない。翌年1月1日に復活
【改正後】:売却翌月1日に復活(当年内でも再利用可能)
📌 改正のポイント
2026年度税制改正により、NISA口座で売却した場合の非課税保有限度額(生涯投資枠)の復活タイミングが、「翌年1月1日」から「売却翌月1日」に前倒しされます。
何が変わる?具体的なシミュレーション
改正によって何ができるようになるのか、具体例で見てみましょう。
【例】5月にNISAで保有していたファンドAを100万円分売却
- 改正前:その100万円分の枠は翌年1月1日まで使えない→年内は枠が埋まったまま
- 改正後:6月1日から100万円分の枠が復活→6月以降に別のファンドBをNISAで購入できる
つまり、年内に「売る→再投資」のリバランスが非課税のまま完結できるようになります。
この改正で広がる年内リバランスの活用法
売却枠復活でリバランスが活発になる新NISA時代。
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改正前は「年内に売却すると枠を使い切ってしまう」という制約があったため、リバランスのタイミングが年をまたぎがちでした。改正後は以下のような戦略が取りやすくなります。
- 利益確定してすぐ乗り換え:上がったファンドを売って、割安になった別のファンドへ翌月から移行
- 値下がりした年にリバランス:含み損が出たタイミングで一度整理し、非課税枠を再利用して再投資
- 年内の資産配分調整:株式比率が高くなりすぎた際、売却→債券系ファンドへの移行を年内で完結
年齢別リバランス戦略:20代・30代・40代・50代以降

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- 20代:成長重視のオールイン型。S&P500・全世界株の比率を70%以上に。値下がり局面では売らず買い増す。復活枠は新興国・テーマ株の機動的入替えに活用
- 30代:成長+分散型。子育て・住宅購入を見据えて、債券5〜10%・REIT 10%程度を組み込む。復活枠で資産配分の年次見直し
- 40代:守りを意識した分散型。教育費ピークが見えてくる時期。配当系インデックスや先進国債券を15〜20%に。復活枠は配当銘柄入替えに使う
- 50代以降:取崩しを見据えた配当・債券型。退職後のキャッシュフロー設計が主役。高配当ETF・債券ファンドへの徐々シフト。復活枠で出口に向けた利益確定→再投資
共通するのは「年1回の見直し日を決めて、感情で動かさない」こと。誕生月・年末・確定申告期など、自分の中で固定タイミングを作ると、市場の短期変動に振り回されずに済みます。
売却枠を活用する 3 つのパターン

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- 銘柄入替え(同一資産クラス内):「S&P500 → 全世界株」「アクティブ → インデックス」など、思想変更や信託報酬の低い商品への乗り換え。改正前は新規枠を別に消費していたが、改正後は売却枠で対応可
- 利益確定→再投資(市場ピーク時):大きな含み益が出た銘柄を一旦利確して、別商品で同じ資産クラスを買い直す。「税金ゼロでの利確」が可能。心理的なリセットにも有効
- 損益調整(ただし NISA 単独では機能しない):NISA 口座内では損益通算できないので、損切りで税金軽減は不可。ただし特定口座と組み合わせて全体のポジション整理は可能
特定口座・iDeCo との組み合わせ最適化

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| 口座 | 役割 | 復活枠改正後の活用 |
|---|---|---|
| 新NISA | 非課税で長期投資・機動的なリバランス | 「攻めの主戦場」・売却枠復活でリバランス自由度↑ |
| iDeCo | 所得控除+運用益非課税・60歳まで原則引出不可 | 「老後資金の固定積立」・触らずホールド |
| 特定口座 | NISA 枠を超えた投資・損益通算可能 | 「税効率+柔軟性のサブ口座」・損益調整に活用 |
復活枠改正で 「新NISA で機動的にリバランス・特定口座で損益調整・iDeCo は触らない」 という三層構造が完成形になりました。年1回の見直しで、NISA → 特定 → iDeCo の順に整理するルーティンが筋がいいです。
注意点:売却してもすぐ「同じ商品」は買えない
枠が翌月復活しても、いくつか注意点があります。
- 同月に売って同じ商品を買い直すことはできない(翌月以降に枠復活)
- 年間投資上限(成長投資枠240万円、つみたて枠120万円)は変わらない。生涯投資枠とは別の概念
- 施行時期・詳細は金融機関から案内される予定。制度の正式スタート前に各証券会社の案内を確認すること
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※本記事は2026年4月時点の情報に基づいています。NISA制度の詳細・施行時期は金融庁・各金融機関の案内をご確認ください。
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税務・資産運用・ライフプランの実務を担い、FinLaboの全記事を監修。
※ 本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度・税制・市況は変更される可能性があります。投資判断は読者自身の責任で行ってください。


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