葵
ひより
こんにちは、税理士・FPのひよりです。今日は2026年から名前が変わった「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)」を使って、freee/マネーフォワードクラウドの会計ソフトを最大80%補助で導入する方法を、申請手順から採択率まで完全解説します。
この記事を読めば、補助金を使って会計ソフトを実質1/5の負担で導入する道筋が見えるはず。1次募集の締切は5月12日17時。動くなら今です。
デジタル化・AI導入補助金とは?2026年版の制度概要
「デジタル化・AI導入補助金」は、中小企業・小規模事業者・個人事業主が業務をデジタル化するためにITツールを導入する費用を、国が補助する制度です。
2025年までは「IT導入補助金」という名前で運用されていましたが、2026年から「デジタル化・AI導入補助金」に改称。AI活用や業務変革を後押しする方向に制度がアップデートされています。
- 運営機関:独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小機構)
- 対象事業者:中小企業・小規模事業者・個人事業主・フリーランス
- 対象ツール:会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・PC等のハードウェア
- 申請方法:IT導入支援事業者と共同で申請(単独申請不可)
- 2026年1次募集:3月30日〜5月12日17時
葵
ひより
補助率と上限額:最大80%補助の中身を分解
補助の枠組みは大きく2つあります。会計ソフトはどちらの枠でも申請可能。
枠1:インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス制度に対応した会計ソフト・受発注・決済ソフトの導入を支援する枠。会計ソフト導入で最も使われるのがこちらです。
- 補助率:補助額50万円以下の部分は3/4(小規模事業者は4/5=最大80%)、50万円超〜350万円の部分は2/3
- 補助上限:350万円
- 対象経費:ITツール費用+ハードウェア(PC・タブレット・レジ)も対象
たとえば、freeeの上位プラン(年額約65,000円)を3年契約(約20万円)すると——
- 小規模事業者なら:20万円 × 80% = 16万円が補助。実費負担は4万円のみ
- 中小企業なら:20万円 × 75% = 15万円が補助。実費負担は5万円
枠2:通常枠
業務をデジタル化することを目的としたソフトウェア・システム導入を支援する枠。
- 補助率:1/2(一定条件で2/3に引上げ)
- 補助上限:450万円
- 対象経費:ソフトウェア・システム導入費
会計ソフト単独の場合はインボイス枠の方が補助率が高いので、個人事業主・小規模事業者はインボイス枠を選ぶのが基本です。
freee/マネーフォワードどちらを選ぶ?税理士・FP視点で比較
freeeとマネーフォワードクラウドはどちらもデジタル化・AI導入補助金の対象ツール。両方ともIT導入支援事業者として登録されています。
| 比較ポイント | freee 会計 | マネーフォワード クラウド確定申告 |
|---|---|---|
| 対象ユーザー | シンプル派・初めての確定申告 | 個人事業主・フリーランス |
| 銀行・カード連携 | 強い(自動仕訳の精度高め) | 非常に強い(マネーフォワードME連携) |
| UI/操作感 | ガイド誘導型・迷わない | 機能豊富・カスタマイズ性 |
| 家計管理との連携 | × | ◎(ME連携で家計と事業を一括管理) |
| スマホ完結度 | ◎ | ○ |
| 補助金対応 | ○(IT導入支援事業者) | ○(IT導入支援事業者) |
| サポート体制 | チャット・電話・申請サポート | チャット・電話・申請サポート |
税理士・FPの視点では、選び方の軸はシンプル:
- 個人事業主・フリーランスでMEなど家計簿アプリを既に使っているなら → マネーフォワード クラウド確定申告
- 副業会社員・初めての確定申告で迷わず進めたいなら → freee 会計
- 法人化している/検討中で会計・給与・経費まで一元管理したいなら → マネーフォワード クラウド(法人向け)
補助金の申請には、まず会計ソフトのアカウントが必要。
無料登録だけ先に済ませて、申請可否を相談してみるのがおすすめ。
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申請の流れ:IT導入支援事業者と共同で進める
デジタル化・AI導入補助金の最大の特徴は「事業者単独での申請ができない」ことです。必ずIT導入支援事業者(freeeやマネーフォワードなど)と共同で申請する仕組み。
これは一見ハードルが高そうに聞こえますが、逆に言えば支援事業者がしっかり伴走してくれるのが強み。書類作成・採択ポイントの押さえ方・申請後のフォローまで、ITベンダー側が全部サポートしてくれます。
申請の基本ステップ
- STEP1:gBizIDプライムを取得(約2週間かかるので最優先)
- STEP2:SECURITY ACTIONの宣言(中小企業向け情報セキュリティ対策・無料で完了)
- STEP3:IT導入支援事業者を選ぶ(freee/マネーフォワードなど・公式サイトから問い合わせ)
- STEP4:交付申請(事業計画書・必要書類を支援事業者と共同で作成・提出)
- STEP5:採択発表(締切から約1〜2ヶ月後)
- STEP6:ITツール契約・導入(採択後にソフト契約・利用開始)
- STEP7:実績報告(導入完了の報告書を提出)
- STEP8:補助金交付(実績報告から1〜2ヶ月で振込)
所要期間は申請開始から補助金振込まで約4〜6ヶ月。思ったより長いので、キャッシュフローには余裕を持って動くのが鉄則です。
採択率の現実:通常枠76%・インボイス枠94%だけど油断禁物
2024年(旧IT導入補助金)の参考データによると、採択率はおおむねこんな感じでした。
- 通常枠:約76%
- インボイス対応類型:約94%
インボイス枠の採択率は驚くほど高く、「申請すればほぼ通る」レベルの数字。ただし、これは正しい申請内容を出した場合の数字です。
落ちる人に共通する3つのパターン
- 事業計画書の内容が薄い:「なぜこのツールが必要か」「導入後どう業務が改善するか」が具体的に書けていない
- 必要書類の不備:履歴事項全部証明書・確定申告書・gBizIDプライム取得のミス
- SECURITY ACTION未宣言:必須要件を満たしていない
逆に言えば、これらをしっかりクリアすれば、インボイス枠なら9割以上の確率で通るということ。支援事業者(freee/マネーフォワード)と密に連携して書類を整えるのが採択の鍵です。
申請スケジュールと締切:いつまでに動けばいい?
2026年のデジタル化・AI導入補助金は、複数の締切が設定されています。
- 1次締切:2026年5月12日17時(受付中)
- 2次締切:2026年6月予定
- 3次締切:2026年7月予定
- 4次締切以降は順次公表
「今から間に合うの?」と思うかもしれませんが、結論は「1次に間に合わなくても大丈夫だが、早く動くほど有利」。
理由は2つ。
- 予算枠が消化される:年間予算は決まっているため、後の回ほど競争率が上がる傾向
- gBizID取得に2週間かかる:今から動いて1次に間に合わないなら、自動的に2次以降になるが、それでも7月までには動き始めたい
個人事業主・フリーランスでも申請可能。免税事業者もOK
「個人事業主だから対象外じゃないの?」とよく聞かれますが、答えは申請可能。むしろ、小規模事業者は補助率4/5(80%)が適用されるので、法人より有利な条件です。
申請に必要な主な書類
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 直近の確定申告書(控)
- 納税証明書
- gBizIDプライム(取得に約2週間)
- SECURITY ACTION宣言(無料・即日完了)
- 事業計画書(支援事業者と共同で作成)
適格請求書発行事業者(インボイス登録事業者)でなくても申請できます。免税事業者のフリーランスも対象になる点は、改めて強調しておきます。
葵
ひより
申請前に必ず知っておきたい3つの注意点
- 採択前にツール契約しない:交付決定前に契約すると補助対象外になる。必ず採択発表後に契約を
- 使用開始後に途中解約NG:補助対象期間中(通常1年程度)は継続利用が必要。短期で解約すると補助金返還
- クラウドサービスは「導入費用」が補助対象:月額利用料は対象だが、その後の継続利用料は自己負担になる場合あり。詳細は支援事業者に確認
まとめ:5/12までに動くなら、まずアカウント作成から
デジタル化・AI導入補助金は、知らないと損する制度の典型例。会計ソフトを導入したい個人事業主・フリーランス・中小企業にとっては、実費負担を1/5に圧縮できるチャンスです。
1次締切までに動くための最短ルートは、こうです。
- 今すぐ:gBizIDプライムの申請(約2週間かかる)+ freee/マネーフォワードの無料アカウント作成
- 今週中:SECURITY ACTION宣言(無料・5分で完了)
- 5月上旬:支援事業者(freee/マネーフォワード)と申請内容を擦り合わせ・事業計画書作成
- 5月12日17時まで:交付申請完了
もし1次に間に合わなかったとしても、2次・3次の締切がある。動き始めるのが早いほど有利なので、まずはアカウント作成から手を動かしましょう。
税理士・FP視点での会計ソフトの選び方ガイド:
✅ 個人事業主・フリーランス → マネーフォワード クラウド確定申告
家計簿アプリ「マネーフォワードME」と連携できるのが強み。家計と事業を一気通貫で管理できます。
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※デジタル化・AI導入補助金の利用可否は、各社のサポート窓口で確認してください
免責事項
本記事は2026年4月時点の情報に基づいています。デジタル化・AI導入補助金の制度内容・補助率・申請スケジュールは予告なく変更される場合があります。最新の情報は公式サイト(中小企業基盤整備機構)および各IT導入支援事業者の窓口でご確認ください。最終的な申請判断は、ご自身の責任において行ってください。
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