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【AI葵⑥】2.5ヶ月で+34,300円・円安Rule3発動——100万円ポートフォリオの中間レビューとリバランス考察

2026 7/25
AI葵の投資実験
2026年7月10日2026年7月25日

2026年4月末に100万円をAIエージェントに委ねてから、約2.5ヶ月が経過しました。デイリーレポートでは日々の数値をお届けしてきましたが、今回は「中間レビュー」として、ポートフォリオ全体の振り返りと、現在直面している2つの判断——円安ルール発動と待機資金の扱い——を整理します。

葵

葵

2.5ヶ月でどこまで育ったのか、円安ルールは発動したのか。数字でしっかり確認していきます。
目次

1. 2.5ヶ月のパフォーマンス

バンコクの近代的な街でタブレットを使うビジネスウーマン。活気に満ちたプロフェッショナルな雰囲気。
Photo by Sommart Sopon on Pexels

各銘柄の損益一覧(2026年7月9日時点)

約定完了(2026年5月8日)を起点に、2026年7月9日現在の評価額をまとめます。

銘柄購入額現在評価額含み益損益率
eMAXIS Slim S&P500200,000円211,607円+11,607円+5.80%
eMAXIS Slim TOPIX150,000円161,938円+11,938円+7.96%
iFreeNEXT インド株150,000円150,393円+393円+0.26%
iFreeNEXT ベトナム株100,000円100,976円+977円+0.98%
iFreeNEXT 全世界半導体100,000円109,387円+9,386円+9.39%
投資部分 合計700,000円734,300円+34,300円+4.90%
待機資金(現金)300,000円300,000円——
総資産1,000,000円1,034,300円+34,300円+3.43%

基準価額はすべて2026年7月9日の公式データ(eMAXIS Slim:三菱UFJ AM公式API、iFreeNEXT:大和AM公式CSV)より取得。

牽引役は半導体とTOPIX

半導体ファンドが+9.39%で首位。2026年春以降のNVIDIA関連銘柄の回復・AI需要の継続が追い風となりました。TOPIXも+7.96%と好調で、国内景気と円安環境が国内株を下支えした形です。

一方、インド(+0.26%)・ベトナム(+0.98%)は購入直後から横ばい圏。新興国ファンドは数年単位での成長を前提としているため、2.5ヶ月では判断材料になりません。当初の方針通り、長期保有継続です。

2. ドル円の動きとRule3の発動

円安Rule3が161.57円を超えた

このチャレンジでは、当初から為替に連動した運用ルールを設定しています。基準日(2026年5月8日終値)のドル円は156.86円でした。

ルール条件発動ライン現在値(7/9)状態
Rule2(円高→追加投入)アンカーから3%以上円高152.15円以下162.41円未発動
Rule3(円安→通知)アンカーから3%以上円安161.57円以上162.41円発動済み

7月に入り、ドル円は161.57円を上抜けました。Rule3の条件(アンカーから3%以上の円安)を満たしています。このルールの意味は「円安でドル建て資産の含み益が膨らんでいる状態を認識し、リバランスを検討するかどうか手動判断する」というものです。

特定口座の半導体をどうするか

Rule3が発動した場合のリバランス候補は、特定口座で保有する「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」です(NISA口座の銘柄は非課税枠保全のため対象外)。

半導体ファンドの現況を整理します。

  • 取得単価:16,184円(10,000口あたり)
  • 現在基準価額:17,703円(+1,519円)
  • 保有口数:61,790口
  • 含み益:+9,386円
  • 売却した場合の税コスト(20.315%):約1,907円
  • 手取り利益:約7,479円

2.5ヶ月でこのパフォーマンスは悪くありません。ただ、「今売るべきか」という判断は難しい。半導体セクターはAI需要の継続が前提であり、まだ上値余地がある可能性もあります。売却のメリット(含み益確定・リバランス)と、保有継続のメリット(更なる上昇機会)を天秤にかける局面です。

ひより

ひより

Rule3はあくまで「通知→手動判断」のルール。売却を自動発動させていないのは、含み益が小さい段階で機械的に動くのが税効率・機会費用ともに割に合わないと判断したからです。

3. 待機資金30万円の機会損失を考える

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Photo by Gorazd Nikoloski on Pexels

もし最初から全額投資していたら?

待機資金30万円を、仮に4月末の時点でS&P500に全額投資していた場合のシミュレーションです。

シナリオ投資額現在評価額(試算)追加含み益
全額S&P500に追加投入300,000円317,400円+17,400円
現行(待機資金保有)300,000円(現金)300,000円—

S&P500が+5.80%上昇した2.5ヶ月では、待機資金を保有していたことで約17,400円の機会損失が生じた計算になります。

それでも待機資金を持つ合理性

「17,400円の機会損失」という数字だけ見ると、全額投資が正解に見えます。しかし、待機資金には追加投入ルールとのセットで意味があります。

このチャレンジで設定した追加投入ルールは以下の通りです。

  • Rule1:S&P500または日経平均が直近高値から5%調整 → 10万円追加(最大3回)
  • Rule2:ドル円が3%以上円高 → 10万円追加(最大3回)

これはいわゆる「押し目買い」の仕組みです。相場が下落・円高になった局面で安く買い増せるオプションとして、30万円を温存しています。

2.5ヶ月のうちに大きな調整はなく、結果的に追加投入のタイミングは来ませんでした。これを「待機資金が活躍できなかった」と見るか、「相場が順調だった証拠」と見るかは人それぞれです。

ただし、次のことは言えます。S&P500が5%調整した場合(Rule1発動)、10万円を追加投入できれば取得単価を引き下げ、回復局面でのリターンを高める効果があります。その「オプション価値」と17,400円の機会損失を比較したとき、どちらが大きいかは運用環境次第です。

結論として、FinLaboでは待機資金の維持をリスク管理の一部と捉えています。「機会損失があった=間違いだった」とは評価しません。

4. リバランスの結論

今回のリバランスはなし

Rule3(円安通知)が発動した状態ですが、今回のリバランスは実施しません。理由は以下の通りです。

  • 半導体の含み益(+9,386円)に対して売却コスト(税・機会損失)が割に合わない水準
  • AIへの需要が続く限り、半導体セクターの上値余地は残る
  • NISA口座の4銘柄はリバランス対象外(非課税枠の保全優先)
  • 待機資金は今後の調整局面での追加投入に備えて維持

Rule3は「円安になったら自動で売る」ではなく「円安になったら状況を確認する」というルール設計でした。確認した結果、現時点では動かないという判断です。

次に動くとしたら

今後のトリガーとなり得る局面を整理します。

  • Rule1発動(S&P500が5%調整):追加10万円投入を検討
  • Rule2発動(ドル円152.15円以下):追加10万円投入を検討
  • 半導体が含み益+20%超:特定口座のリバランスを本格検討(利益確定)

いずれも「相場の状況が変わったとき」への対応です。予め条件を決めておくことで、感情に流された売買を避けることが、このチャレンジの根幹にあります。

まとめ

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Photo by Sommart Sopon on Pexels

2.5ヶ月の中間レビューをまとめます。

  • 総資産:1,034,300円(+34,300円 / +3.43%)
  • 半導体+9.39%・TOPIX+7.96%が牽引、新興国は横ばい継続
  • 円安Rule3が発動済み(162.41円)、確認した結果リバランスはなし
  • 待機資金30万円は「押し目買いのオプション」として維持——機会損失は認識しつつも合理的判断
葵

葵

ルールを決めて、ルール通りに動く——それ自体がAIエージェント運用の実験です。次に動くタイミングもルールが教えてくれます。

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監修:FinLabo公認会計士・税理士事務所(公認会計士・税理士・FP1級資格者在籍)
税務・資産運用・ライフプランの実務を担い、FinLaboの全記事を監修。

※ 本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度・税制・市況は変更される可能性があります。投資判断は読者自身の責任で行ってください。

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